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家庭医の背中
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農村の診療所で家庭医を目指し日々学び続けている医師の日記です。家庭医を目指す後輩へのメッセージ、
そして、いずれは「家庭医の背中」になれれば最高です。
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数字で見る地域医療

2010/07/04 22:45
6月の合同カンファレンスで「数字でみる地域医療」という
タイトルでミニレクチャーを行いました。

内容は、茨城県の地域医療再生計画の元になっている
医療資源に関するデータを中心にまとめたものです。

茨城県の地域医療再生計画の概要はこちら
詳細な計画書はこちら

このレクチャーで伝えたかったのは、
この地域での人材不足や住民&医療者の
高齢化・・・ではなくて、今の自分達が
この地域のために何をしているか?
これから何が出来るか?を考えることが必要だよ!!
ということでした。

数字で見る地域医療

いろいろな職種から、それぞれの現状であったり、
こういうことをやろうとしているとか、
こんなことやってみたら?みたいなアイディアも出て
思った以上の反響があって嬉しかったです。

また、後日談として、このカンファレンスに参加した
ケアマネージャーが地域包括センターに
このスライド資料を持って行って
こんなことやっているから参加してみませんか?と
誘って下さったということでした。

思わぬところから、いろいろな繋がりが生まれて
くるものだと改めて実感しました。

ここ最近は毎回40名前後の方が参加して下さっているので
話す内容も、洗練しておかないといけないな・・と
ちょっとプレッシャーも感じています(笑)

7月はどうしましょう〜
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久しぶりの更新〜クリニックの活動報告〜

2010/05/30 21:07
昨年9月以来、9ヶ月近く更新せずに
他のブログからばかり刺激や知識を
得ていました。

更新しなかった理由はいろいろと
あると思いますが、一番は
「ちゃんとしたこと」を書こうを
しすぎていたことかもしれません。

これからは、「ちょっとしたこと」でも
少しずつ書いていこうかと思っています。

まずは、2009年度のクリニックの活動報告です。
2009年度 大和クリニック 活動報告

この報告では、クリニックがどのような疾患の方を
在宅で診ているか?
また、どの医療機関から紹介して頂いているか?

そして、後半は2007〜2009年度の比較として
在宅で亡くなった方の人数や割合、
そして、どれぐらい在宅で過ごせたか?を
示した平均在宅日数などをグラフにしてみました。

これから分かることは、早い時期に紹介して
もらえるケースが増えたこと、そして、
全国と比べても在宅で看取った方の
割合が高いことなどでしょうか。

4月からはクリニックにMSWも
配置してもらったので、ますます他施設との
連携、そして、今まで提供出来ていなかった
福祉面や心理・社会的な面からの
サポートを充実していければと思っています。
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指導医シンポジウム

2009/09/27 21:16
茨城県が開催している指導医シンポジウム
シンポジストとして参加させて頂きました。

目的は
県内の臨床研修病院の研修プログラムや
指導内容の充実及び指導医相互の連携を図るため


で、例年40名以上の参加者があるようです。



今回は
「スーパーレジデントのつくりかた」という講演の後に
「地域で活躍できる医師を養成するための臨床研修のあり方」という
テーマでシンポジウムが開催されました。

講演やシンポジウムを通じて、自分自身も
新たな気付きもありましたし、他の地域の
臨床研修の状況も知ることが出来て、
大変有意義なシンポジウムでした。

シンポジストの発表では、
EBMや救急疾患の初期対応について
チーム単位で競い合う
「EBMコンテスト」や「シュミレーション甲子園」
が開催されていること、
県北・県央の研修病院が合同でレジデントセミナーを
行っていることなどが印象に残っています。

パネルディスカッションでは、フロアの先生から
「地域で活躍できる医師が増えるためには、
地域のニーズを把握することが必要」という
ご指摘があり、そのために各施設が
どのような工夫をしているか?という話題に
なりました。

うまく伝えられなかったかもしれないが、
自分としては、医師同士だけでなく
多職種と交わることで、いろいろなことを
「見て・聞いて・感じる」ことが大切だと
思っています。

そして、そこで生まれた「感情」であったり
「気付き」を、きちんと言葉にして
(心にも)書き留めておくことが必要だと
思っています。

今回のようなシンポジウムが開催出来るのも
茨城県の医師確保支援センター(i-doctor)
サポートのお陰だと思っています。

今後も、このような指導医同士の交流の機会が
増えて、県全体の医療レベルが向上することを
期待しています。


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今まで言えなかったこと・・・

2009/07/24 21:31
先日の外来でのエピソードです。

同じ日に偶然似たようなことがありました。
共通しているのは
「今まで言えなかったこと」

1人目は80代の男性。
月1-2回外来に来てくれているので、
少なくとも30回ぐらいは外来でお会いしています。
(他の先生に診てもらっていることもあります)

便秘の薬を少し変更することを提案すると
何か伝えたいことがありそうだけど、口ごもって
遠慮している感じでした。
3年目のお付き合いで、今まで
あまりこのようなことはなかったので
「変だな・・」と思い、「何か気になることが
ありますか?」と聞いたところ、

「恥ずかしいことなんだけど、その薬は
いくら掛るんだい?」

今まで、薬を変更するときには
おおよその薬価を伝えていましたが、
特に気にする様子はなく、
「先生に任せるよ!」といつも
言っていたので、ちょっと意外でした。

ちょっと嬉しかったのは
「こんなこと(お金のこと)は恥ずかしくて
誰にも言えないけど、先生だからな・・
何でも言えるよ!」

実は以前から薬代のことは気にしていたけど、
恥ずかしくて言えなかったと・・。

それなりに良い関係性を維持していたと
思っていたけど、やはり、患者さんなりに
気を遣ったり遠慮していることがあるんだな・・と
実感しました。


もう一人は、70代の女性の方。
1-2年前はご家族のことで
いろいろと心配事があったけど、
最近は不安も減り、本人も
そのような状況への対処が上手になったため、
笑顔が増えてきた方です。

世間話をしていたら、
「そういえば・・・」と何か
話したそうな感じ。

「この間、老人会で一泊旅行に行ってきたよ」
こういう話は良くある話だけど、
この方からは、あまり友人の話を聞いたことが
なかったので、ちょっとビックリ。

「家族で旅行行くことはあったけど、家族以外の
旅行は8年ぶりぐらいだよ」

「あ、そうなんですか・・」と答えたら
「夫が8年前に急に亡くなってからは、近所の人に
会うのが嫌だった」と。

特にご近所との関係が悪かったわけではなく、
ただ人前に出るのが嫌になっていたと。

急いで過去のカルテを振り返っても
そのような記載はなく、クリニックで
この話をしたのは初めてだということです。

「どうして話してくれたの?」と聞くと、
「まぁ、先生なら良いかなと思って・・・」

もしかしたら、この方は8年間ずっと
亡くなった旦那さんへの想いがあって
いわゆる死別反応が続いていたのかも。

医学的には8年間も続いていると
うつ病や適応障害という病名になるのかも
しれないけど、そんなことを考えるよりも、
この方にとって、今回の旅行は、
今まで乗り越えられなかった
見えない壁を乗り越えたイベントだったのかも
しれない・・・と考えてしまう。

こういう精神状態だったということを見抜けなかった
自分が恥ずかしいけど、こういう話をしてもらえる事に
感謝して、次の外来を楽しみにしています。
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先輩への感謝

2009/07/11 14:52
先日新しく患者さんが紹介され
訪問診療が始まることになりました。

この患者さんは、少し離れた病院に
定期的に通院していて、いくつかの
診療科で診察を受けていたようです。

今回、病状が進行し定期的な通院が
困難になったことと、病状が急に悪化した際に
どうしたら良いのか・・?と家族が
不安を募らせていることが主な理由で
訪問診療を開始することになった。

通常、このような場合、かかりつけの病院の
ソーシャルワーカなどから連絡があり、
紹介されるのだが、今回は家族が直接
連絡して来てくれたこともあり、
どのような経緯でクリニックを知ったのだろう・・?と
少し疑問に思っていた。

最初にお会いした時には、救急車で病院に
運ばれた際に、クリニックを紹介してくれた方が
いた・・と聞いていましたが、御自宅で
娘さんとお会いしたときにお聞きしたお話では、
病状が変化し救急車で運ばれるような事態に
なってしまい、今後どうしたら良いのか・・?と
困っていたが、救急車の対応をしてくれた
先生に相談したところ、訪問診療というシステムと
クリニックを紹介して下さったということでした。

よくよく聞くと、紹介してくれた先生は
自分が研修医時代に指導して頂いた
内科の先生でした。
違う病院に移られたと聞いていたのですが、
この患者さんが搬送された病院に異動されて
いたようです。


ご家族の言葉を借りれば
「あの先生に巡り会えなかったら
私たちは今頃
どうなっていたか分かりません」
と言うほど追い込まれていた御本人、ご家族を
救ってくれた恩人になります。

その先生がクリニックを推薦して下さったということで、
期待に応えられるよう頑張らねば・・と
同時に、まずは御本人、ご家族に安心して
もらえるようにサポートしていくことで
お互い良い関係を作れれば良いなぁ〜と
思っています。

絶妙のタイミングで紹介して下さった
先輩に感謝です!!

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クリニックの目指すもの

2009/07/06 21:40
ブログの更新が滞って早3ヶ月・・・
一部の方から心配して頂いていましたが、
特に何かあったわけではなく、新型インフルエンザ対策や
電子カルテ導入、あとプライベートで言えば
妻が急性虫垂炎の手術で入院・・と少しドタバタして
いたことが理由かと思います。

この期間クリニックでは、職員向けに
いわゆる所信表明演説のような
プレゼンテーションをさせて頂きました。

クリニックに来て3年目、スタッフも増え
システムも少しずつ変わって来たため、
クリニックが今後目指すもの、そして
理念というものの考え方を共有したかったのです。

なぜ、共有するか?

それは、やはりスタッフが目指すものが
一致しなければ組織として機能しないだけでなく
そこで働くものはハッピーになれない。
そして、そのようなスタッフが関わる患者さん、家族に
満足出来る医療サービスを提供出来ないと思っているからです。

スーパースターが揃っていてもチームとして
強くなれないことがあるのと同じで
各自がベストパフォーマンスを
発揮しても目指すものが異なっていれば
組織としては良いものが提供出来ない。

やはり医療・福祉・介護というのは1人じゃ
出来ず、多くの人々の理解と協力があって
初めて成り立つものである。

そんな想いもあってプレゼンしました。

結果は、どうやら「???」という感じだったようですが、
今回の発表は目指すものや理念を
押しつけるものではなく、
みんなでクリニックが目指すものを考えていく
雰囲気、文化を創るキッカケに出来ればと
思っていたので、自己評価は甘いですが
まずますだったのでは?と感じています。

ちなみに
クリニックが目指すもの
地域の人々が
安心して生活できるように
医療・福祉・介護サービスを
継続的に提供する


クリニックの理念
地域住民に信頼して頂ける質の高い医療を継続的に提供する
地域の医療・介護・福祉サービスの向上に貢献する
地域医療に関わる人材の発掘・育成を担う


としました。

目指すもの≒理念であるが、違いは
目指すもの=カジュアル
理念=フォーマル
な個人的なイメージである

このようなクリニックの考え方や目指すものについて
近いうちにクリニックHPにアップして行きたいと
思っている。
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新型インフルエンザ対策

2009/04/28 19:57
いつかやらなくちゃ・・と思って
積み残していた課題が
やはり現実のものとなってしまった。

頭の中には常に「作らなければ・・」と
考えていたが、今日まで放置していたため
本日クリニックの新型インフルエンザ対策を
作った。

大和クリニックにおける新型インフルエンザ対策

あくまでも暫定版であるが、業務終了後、
医師、看護師、事務職と一緒に
この暫定案を検討してもらった。

おおむね賛成となったので、早速明後日の
外来・在宅から患者さんや御家族に
クリニックの方針を伝えることとした。

外来患者さんに対しては、月1回ぐらいしか
来ないので、スタッフで手分けして電話し、
伝えることとした。
このアイディアは4月から来た後期研修医の
アイディアである。

ナイスアイディアだったので、すぐに使わせて
もらうことにした。

我々の強みは、患者さんだけでなく、その御家族などとも
常にコミュニケーションを取っているので、
理解力が心配な高齢者の患者さんの場合は、
キーパーソンに方に直接電話することにした。

在宅の患者さんに関しては、訪問時に
伝え、新型インフルエンザの流行が
早い場合は、外来同様に電話で
クリニックの方針を伝える。

そして、今回スタッフに伝えたかったのは、
こうなったら診察をしない・・ということではなくて、
新型インフルエンザがなぜ騒がれているのか?や
本人・家族がどのように予防したら良いか?ということを
丁寧に理解できるまで説明をするという方針である。

診断・治療やトリアージだけでなく、正しい知識を伝えることも
大切な仕事である!!ということが
「クリニックの文化」として根付いていくと嬉しいな・・と思う。

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2年間の診療実績

2009/04/21 12:58
気付いたらクリニックに来て、3年目。
過去2年はあっという間に過ぎて
何をしてきたか?と聞かれると
「・・・外来と在宅?」ぐらいしか
答えられないかもしれない。

自分のため、そして、クリニックの
今後の方針を考えるためにも
過去2年間の活動内容、診療実績は
評価する必要があると思って、
簡単ではあるが訪問診療に関して
まとめてみた。

大和クリニック 訪問診療 診療実績
話は変わるが、総合診療グループで
毎年「年報」を作成しており、
それぞれが個人の1年、
管理者は施設の1年を振り返って、
報告・コメントをまとめている。

この資料は、その年報にも
載せて頂こうと思っています。

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ウェルカムセミナー

2009/04/19 22:36
昨日、今日と「ウェルカムセミナー」という
一泊二日のセミナーを行いました。

これは、ジェネラリストを志して
研修をスタートする卒後3,4年目の
先生をメインターゲットにして
@ジェネラリストとして必要不可欠な知識・技術を学ぶ
A新しくグループに加わった皆さんとの 親睦・交流を深める
を目標として3年前から始めた企画です。

昨年までは「合宿研修」と呼んでいましたが、
少し柔らかい表現にしたいのと、親睦・交流を
深める意味合いを強めるために
今年から「ウェルカムセミナー」に変更しました。

内容は「ジェネラリストととは?」という自分達の
目指す方向性・考え方に関するレクチャーから
始まり、
振り返りの仕方、
行動変容、
うつ病の診療、
感染症の考え方、
癌性疼痛のマネジメント、
2次資料の使い方、
スカイプなどのITツールに関して・・・と
2日間で多岐にわたる領域をカバーしています。

毎年、内容をリバイスしているので
少しずつ良いものになっていればとは
思うのだが、今年は自分の準備・確認不足のため
スライドを映すプロジェクターのケーブルが
見当たらないというハプニングがあり、
最初の1時間は全体スライドなし・・という
状態になってしまいました。

講師の機転で各グループに1台ノートPCを
割り当て(7-8人は持参していたため)、それぞれに
同じファイルを渡し、口頭で同時にスライド送りを
してもらうという対応で乗り切ることができた。

その後は、皆さんの協力もあり滞りなく
2日間の日程を終了出来たが、
個人的には冒頭で、このセミナーも
目的をきちんと伝えたくてスライドを
準備したいたのだが、口頭で省略する
形になってしまったことに悔いが残る。

2-3ヶ月前に偶然読んでいた本で
見つけた

異榻同夢(いとうどうむ)

異なった枕で寝ても同じ夢を見る ことができる


という言葉を紹介したかったのである。

我々グループは普段、異なる施設・地域で
研修・勤務しているため
顔を合わせて何かをするという機会が少ない。

総合診療/家庭医療といったジェネラリストは
様々な「場」で働くことが出来るため、これは
長所であり、当たり前なのかもしれないが、
短所としては、グループの目指す方向性が
定まりにくいという事もあるのかもしれない。

もともと、この合宿研修/ウェルカムセミナーは
グループメンバーがface to face で交流を深め
グループのまとまりを高めるという意味合いも
あるため、この「異榻同夢(いとうどうむ)」という言葉は
普段は離れたところで、(一見)違うような仕事を
している我々も目指すところ(夢見るもの)は
一緒であるということを伝えるのに
ピッタリ!!と思って、準備していたのである。

来年は、きちんとこのメッセージを伝えたいが
合宿研修→ウェルカムセミナーとソフトな
イメージに変更しているので、この
異榻同夢(いとうどうむ)も、もう少し簡単な
言葉で伝えられるよう1年間探してみようと
思います。




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総合診療医の最前線〜モダンフィジシャン〜

2009/04/12 20:50
最近読んだ雑誌で印象に残っているのが、
モダンフィジシャンvol29.No2「総合診療医の最前線」という
特集である。

内容は総合診療医が「こんなことをやっている」
「こういうことも出来る」という視点で様々な方が
書いている。
一緒に働いたことがある先生や、時々学会などで
お目に掛かる先生なども執筆されており
執筆者の先生の顔を思い浮かべながら
読むことも出来た。

内容に関しては、
http://shinkoh-igaku.jp/mokuroku/data/M2902.html
に目次などが載っているが、
印象に残ったもの、自分の診療内容に
影響を与えそうなものとしては、

・救急の患者も診る
・疾病はないが虚弱な高齢者を診る
・小児も診る
・ウィメンズ・ヘルスもする
・診療所を活性化する
・Significant Event Analysis(SEA)で振り返る

そして、それぞれ参考文献・引用文献が紹介
されており、それもまた勉強になった。

1つは、Advanced ADLという概念である。
(4.4 SPECIAL CONSIDERATIONS IN ASSESSMENTの
4.4.1 Screening in the High-Functioning Elder:
Advanced Activities of Daily Living参照)

これは日常生活が自立できている高齢者の
わずかな機能障害を見つける方法として、
★普段楽しんでいる趣味や活動=Advanced ADL
と考えて
★その趣味や活動が継続出来ていない場合は、
 認知症、尿失禁症、難聴などが隠れている場合がある
とするものである。

確かに自分の外来でも、毎月同じように
「最近、ゲートボールはどう?」とか「老人会の
集まりに行ってますか?」などと聞いている。

この質問で「最近あまり行っていない」と聞くと
「まずい、何かあったか・・」と心配になり
根掘り葉掘り詳しく聞いてしまっている。

中には「いや、最近寒いから・・」と特に
問題にならない場合もあるが、「友人がなくなって
話し相手がいなくなった」など、今後の経過が
心配になる場合もある。

もう1つは「高齢者にやさしい診療所作り」というもので
WHOから出されている
Age-friendly Primary Health Care (PHC) Centres Toolkit
これは、まだ全文を読めていないのだが、
高齢者に対するアプローチについて
いろいろと述べられているようである。

クリニックが位置する地域は65歳以上が26%と
なっており、高齢化が進んでいるため、
このTool kitから得られるものも多いと
期待している。

4月中にこの文献を読みたいなぁ〜と思っています。
また、報告できるものがあればブログに書きたいと
思います。





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新年度!

2009/04/05 18:16
4月になり新年度がスタートしました!

と言っても、我々のクリニックが所属する
医療法人は4月1日が創立記念日で
休診なので、実際は2日からのスタートに
なりました。

4月からは卒後6年目になる後期研修医が
6ヶ月ずつ計2人、そして、卒後2年目になる
初期研修医が週1日、6ヶ月ずつ
計2人来てくれる予定です。

初期研修医は前任の院長時代から
「いばらき地域医療研修ステーション」として
継続的に受け入れていましたが、後期研修医の
受け入れは昨年度が初めてでした。

スタッフも初期研修医との違い(こんなに出来るのか〜!)など
いろいろな発見もあり、刺激を受けたようです。

ただ、環境整備が不十分な面もあり、昨年度の
後期研修医の2人には迷惑を掛けた部分も
多かったと反省しています。

それをバネに今年度は後期研修医の研修環境の
整備を更に進めて行きたいと思っています。

具体的には、いわゆる「サバイバルマニュアル」と
言われるようなクリニックでの診療ノウハウ(業務の
流れや薬剤の使い方)を口頭だけでなく
文書で示せるように昨年度から準備していたので、
それを利用して円滑なオリエンテーションを
行いたいと思っています。

もちろん、「習うより慣れろ」的な部分もあるとは
思いますが、研修医が不安を感じることなく、
ステップbyステップでクリニックの環境に
慣れてもらえるように、そして、患者さんや
家族、周囲のケアスタッフに受け入れて
もらえるようにサポートしていければ・・と
思っています。

新しいメンバーとの出会いは刺激になりますね!!

このクリニックで研修して良かった〜と思って
もらえるように頑張っていきます!

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嬉しい一言

2009/03/20 21:26
先日の外来での一コマ。

2年前にその方のお父さんを
在宅で診ていて、最終的には
御家族の介護力負担の問題も
あって、お父さんは入院し
病院で亡くなりました。

クリニックのご近所ということもあり
その方のお母さんは時々僕の
外来に来てくれていますが、
その方とは2年降りぐらいの
外来でした。

どうやら2-3日前から尿路結石の
症状がある様子。
現在は痛みは改善傾向にあり、
尿検査、超音波を行っても
特に異常は認めませんでした。

翌日から出張に行かれるということもあって
痛みの再発を心配されていたので
屯用の鎮痛薬を処方して
診察室から出て行かれようとした
その時、少し照れながら
「先生の顔見たら、痛みなくなっちゃたよ」

予想外の一言だったこともあって、
すぐに言葉を返せず
「あ、そ・それは良かったです・・・」と
答えるぐらいしか出来なかった。

振り返って考えると、2年前は
家族面談など行っていたので、
ある程度の関係性はあったが、
最近は顔を見ることもなかったため
このような言葉を言って頂けるほどの
関係性・距離感にはないと自分では
思っていたのに、相手がこちらの
懐に飛び込んでくれるような言葉を
言ってくれたことに、戸惑ったが
素直に嬉しい一言だった。

来月4月から、このクリニックに来て
3年目になるが自分の気付いていないところで
少しずつ地域との関係性が出来ているの
かもしれない・・と思ってしまったが、
これは自信過剰もしくは過大評価なのだろうと
少し気を引き締めようという気持ちに
なった。

こういう一言が我々家庭医のやりがいの
源になるのであろう。
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筑波大学 総合診療グループのホームページ更新

2009/03/14 17:55
私自身は大学卒業後、市中の
急性期病院(筑波メディカルセンター病院)で
初期研修を行い、その後、筑波大学の
総合医コース
という後期研修プログラムに
入って、家庭医・総合診療医としての
研修を続けてきた。

その総合医コースの母体というか
所属するのが筑波大学の
総合診療グループなのだが、
先日、グループのHPが刷新された。

筑波大学附属病院  総合診療グループHP

このグループ自体は、まだ10年程度の
歴史しかなく、最初は2人の先生が
立ち上げたのだが、現在では総勢40名以上の
グループとなり、様々な分野で活動している。

総合診療というものが、なかなか医療界や
一般市民に理解されにくいという現実もあり、
このようなHPを通して少しでも自分たちの
考え方や活動が正しく伝わり理解されていく
ことを切に願っている。

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ケアマネに求められるもの

2009/03/13 14:31
先日、地域のケアマネージャさんの勉強会に
講師として呼んで頂いた。

テーマは「地域のケアマネージャーに求められているもの」という
内容で、1時間程度の講演をという依頼であった。

まだ、地域で働き始めて2年程度なので
僕の立場から何か伝えられることがあるのだろうか・・と
少し不安だったが、逆に現時点で僕が感じている
素直な気持ち・考えをお伝えしようと思い
引き受けさせて頂きました。

40枚程度のスライドで伝えたかったのは
@ケアマネも「命」を支えるための医療知識が必要
Aコーチ型マネージャーという考え方
という2点であった。

ケアマネにも医療の知識が必要という点に
関しては、詳しい病態や治療方法ではなくて
○○という病気の時に考えること、予想されることが
重要であるということを伝えたかった。

そして、この流れで我々地域のケアチームは
医療・介護・福祉という視点から本人・家族を
考え、それぞれの知識によって「命」
「暮らし」「人生」を支える事が出来て、
最終的には「生きること」を支えることが
我々の仕事であるということも強調させてもらった。

ここでは、「ケアマネのための知っておきたい医療の知識Q&A」という
本を参考図書として紹介させて頂いた。





続いてコーチ型マネージャーという考え方については
リーダー、マネージャー、コーチという考え方を
それぞれ例を出しながら紹介し、コーチングという
方法を使いながら、メンバーの力を引き出すという
コーチ型マネージャーという考え方を紹介させて
もらった。

同時にケアマネージャーは、リーダー、マネージャー、コーチ
それぞれの役割が必要であることも強調させて
もらった。

そして、ケアマネージャーの能力として
リーダー:未来へ向かって
マネージャー:メンバーの力を引き出す
コーチ:答えを引き出しゴールへ導く

という3点を必要な能力として提示しました。

ここでは、
「ビジネス・コーチング―プロフェッショナル・ コーチの道具箱」
「ひとりでも部下のいる人のための世界一シンプルなマネジメント術 」
「最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと」
「在宅ケアに活かすコーチング 」
を参考図書として紹介させてもらった。







ひとりでも部下のいる人のための世界一シンプルなマネジメント術 3分間コーチ
ディスカヴァー・トゥエンティワン
伊藤 守

ユーザレビュー:
3分間コーチとはコー ...
表題のとおりシンプル ...
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最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと
日本経済新聞社
マーカス バッキンガム

ユーザレビュー:
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在宅ケアに活かすコーチング
日本看護協会出版会

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当日は今年最初で最後の雪と思われるほど、雪が津々と
降る中、60名前後の方に参加して頂けたようで
参加者からは非常に好評だったという話しを聞き
少しホッとしました。
(もちろん社交辞令は入っていると思いますが・・)

この地域に来て2年目ですが、
こういう講演会などの機会が増えていくのは
プレッシャーであると同時に、少しずつ
地域の方々に認知してもらえるように
なったのかな・・と嬉しい気持ちもあります。
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働く人の話を聴く会

2009/03/04 13:45
先日、近所の中学校で
「働く人の話を聴く会」という
授業が開催され、医師という職業の
立場から中学生に話しをして
欲しいと依頼がありました。

対象は現在中学校1年生の生徒さんで
この日は授業参観も兼ねているため
父兄も自由参加されるということでした。

医師だけでなく、看護師、警察官、消防士、
保母さん、会社員の方々が講師として
招かれていました。

自分が中学、高校生のときには
卒業生の話を聞くことはありましたが、
こういった職業別に話を機会はなかったので、
新鮮な企画に感じました。

生徒さんは予め聞きたい職業の希望を
提出してあり、先生の方で人数に偏りが
出ないように調整してありました。

講師は前半と後半に分けて、同じ話を2回する形なので
生徒さんは2つの職業の話を聞けるようでした。
1回あたり30人近くの生徒さんと10人程度の
父兄が僕の話を聴いてくれていたと思います。

自分が話したのは、医師になろうとした経緯や
抽象的ながらも医師という仕事がどんなものか?という
内容でしたが、一番強調したかったのは
『「何になるか?」ではなくて「何がしたいか?」という
ことをよく考えましょう!!』ということでした。

とかく医師は収入面や雇用面で安定しているから
医師になりたいという子供たちもいるようで
(実際に質疑応答では収入はいくらですか?という
ストレートな質問もありました)
医師になって何をしたいか?という目的意識がないままに
進学する学生も多い印象があります。

個人的には、職業というのは「手段」であって
「目的」ではないと考えているので、
中学生のうちから「自分は将来どんなことがしたいか?」
「どんなことに関わって行きたいか?」という視点が
あると、自ずと職業の選択肢も決まってくるのでは
ないかと思います。

もちろん、自分のやりたいことに対して、どのような
「手段」があるかを知るためにも、このような
働いている人の話を聴くことは良い経験になるのだと
思います。

僕の話を聴いた人の中で、1人でも将来一緒に
医療界で働いてみたいなぁ〜と考えてくれる人が
いたら嬉しいです。

来年以降に依頼があるか分かりませんが、機会があれば
またお話させて頂きたいですね。

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やることリストの整理〜GTD(Getting Things Done)〜

2009/02/22 22:15
昨年度参加させてもらったFaculty Development
プログラム:HANDS-FDFの影響もあり、
いわゆるビジネス書を読んだり、仕事の効率を上げる
方法について考えることが増えました。

患者さんを診察する日々の診療以外にも
細かい連絡や書類作成、はたまたプライベートで
やらなければいけないこと・・など
いつも「やらなくちゃいけない」ことが多くて、
忙しくなると気持ちの余裕がなくなることが
多かったように思います。

HANDS-FDFに参加してからは、自分の「やるべきこと」を
緊急度(急いだ方が良いか?)と重要度(どれだけ大切か?)という
2つの視点で分けて、手帳にポストイットを貼り付けていました。
これはいわゆる「時間管理のマトリックス」として
知られている「緊急度・重要度マトリックス」ですが、なかなかうまく
行かないことが多くて困っていました。

うまくいかない理由はいくつかあるのですが、
一番は「思いついた瞬間に記録できない」という
ことでした。

良いアイディアや大事なことって、なぜか
往診先や運転中、トイレ・・などで
「ちょっと」思いつくことが
多くて、思いついたことを書き留めておく
ことが大変でした。

そして、その思いついたことを「覚えておかなくちゃ」
という焦りを感じることも多かったです。

そのため、ここ数ヶ月は手帳にポストイットを
貼ることもほとんどなくなっていました。

そんな時に書店で「はじめてのGTD〜
ストレスフリーの整理術」を
見つけ、目次や序文に惹かれて読んでみました。
はじめてのGTD ストレスフリーの整理術
二見書房
デビッド・アレン

ユーザレビュー:
翻訳本の壁単純な作業 ...
頭スッキリ作戦普段考 ...
とてもよい、GTDの ...
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GTD(Getting Things Done)は以前から
聞いたことはありましたが、詳しいことは
知りませんでした。

この本によるとGTDとは、
『たとえやるべき事が山のようにあっても、頭を
すっきりさせつつ、リラックスしながら高い
生産性を発揮していく』ための『やり方』
ということです。

詳細は割愛しますが、この本で自分が学んだことは
@頭のなかの「気になること」を全て頭の外に追い出す
Aそれら全ての「気になること」について、求めるべき結果と
 次に取るべき行動を決める
Bそうして決めた、とるべき行動を信頼できるシステムで
 管理し、定期的に見直す


ということです。

このGTDという『やり方』では
「気になっているもの全て」
       ↓
       in-box
       ↓
    「これは何か?」
       ↓
「行動を起こすべきか?」(YES/NO)
       ↓
「次に取るべき行動は1つか?」(YES/NO)
       ↓
「2分以内でできるか?」(YES/NO)
       ↓
「自分でやるべきか?」(YES/NO)
       ↓
「特定の日付にやるべきか?」(YES/NO)


という流れで「気になっているもの」を
整理していく。

整理の仕方としては、上記の流れに沿って
「ゴミ箱」
「いつかやる/たぶんやるリスト」
「資料フォルダ」
「プロジェクトリスト/プロジェクトの参考情報」
「連絡待ちリスト」
「次に取るべきリスト」

に分けていくのである。

このように分けていく方法は、いろいろと
提示されていたが、今の自分の生活スタイルや
持っているもの・使っているものから考えて
こんな流れを作ってみました。

@「気になっているもの」は全て携帯からE-mailで
 Gmailの専用アドレスに送る。このとき件名を「気になっているもの」にする
ex)○○に電話する、○○を読む

AGmail専用アドレスから自分のプライベートアドレスに転送設定しておく

Bプライベートアドレスのメールは全てアウトルックで
 管理しているので、Gmail専用アドレスから来た
 メールが仕分けされる特定のフォルダを作っておく

Cアウトルックの仕事リストに上記の整理リスト名のついた
 フォルダを作っておく

C適宜アウトルックのGmail専用メールフォルダに来ている
  メールをアウトルックの「仕事リスト」フォルダに
  手作業で移動する

これは一見手間が掛かるように思えたが、携帯は
ほぼ常時身につけているので、「気になったこと」を
いつでも「とりあえず」送ることができ、
アウトルックを開いて作業をする時に、適宜
「これは何か?」と考えながら、適切な仕事リスト
フォルダに振り分けるだけなので、意外に
簡単で、なおかつ習慣化出来そうです。

自分なりに工夫したのは「次に取るべきリスト」の
中に「職場」「パソコン」「自宅」「電話」「買い物」と
サブフォルダを作って、「どこで」やることか?という
視点で分けてみました。

この分類のお陰で、ちょっと時間が出来たときに
「電話」リスト先に電話したり、「パソコン」リストに
ある仕事をやったり、帰宅する前に「自宅」でやることを
確認したり・・と自分なりに「頭の中がすっきり」するように
なりました。

そして、何となく焦る気持ち、気持ちに余裕がない
状態というのが減ったような気がしています。

このやり方を始めて約2ヶ月経つけど、今のところ
継続出来そうな内容なので、少しずつ改善しながら
続けていきたいと思っています。




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家族のキモチ

2009/02/14 23:51
先日、妻が虫垂炎による切迫早産に
なりかけて緊急入院しました。

幸い虫垂炎は抗生剤で落ち着き、
切迫早産もウテメリンで悪化することなく
無事退院となりました。

産科の知識は不十分ですが、
医療者なので全身状態や今後の
見通し、そして治療の判断などは
多少は出来る・・・と思っていましたが、
知識や経験による理解・判断よりも
患者家族としての不安や動揺が
強く、医療者としての知識があるがために、
安心できる部分もあれば、必要以上に
心配している自分がいることに気付きました。

恐らく関わって頂いた先生方から見ると
「心配しすぎですよ・・」という状態だったかも
しれないが、やはり、通常の仕事のように
客観的な判断や対応はなかなか難しいものでした。

予定日まで1ヶ月を切ったので、もし虫垂炎が再発したら
帝王切開を行って虫垂も切除するという方針に
なりました。

今は無事に赤ちゃんが生まれてきてくれるだろうか・・という
ことが心配で心配で神に祈るようなキモチに
なっています。

妻が妊娠してからは、健診に付き添って赤ちゃんの
成長を確認したり、緊急入院をしたり・・と家族として
一喜一憂を繰り返す毎日だけど、少しずつ
「家族のキモチ」を実感することが出来て、良い経験に
なっている気がします。

あと1ヶ月、無事に生まれてきますように!!




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今年も宜しくお願いします

2009/02/12 13:53
最後に更新をしてから、あっという間に4ヶ月
近く経ってしまった・・。
ブログに飽きてしまった訳でもなく、
ただ情報発信する内容が
あまり思いつかなかったりしていたのが、
原因だと思う。

今となって振り返ってみれば、いつも楽しみ
かつ、参考にさせて頂いてる諸先輩方の
ブログやメールを目標にしてしまって、
「ちゃんとしたものを書かなければ・・」
「こんなこと書いても意味ないか・・」と
自分で自分を押さえてしまっていた部分が
大きいかと思う。

再び書こうと思ったのは、尊敬する先輩の
一人であるK先生からの年賀状で
このブログを時々見て下さっているという
コメントが大きいと思う。

日常業務などの関係もあって、最近は
家庭医療関係のセミナーや集まりに
参加できなくなっており、とても寂しい
思いをしていることもあるかもしれない。

最初は
http://junhamano.at.webry.info/200806/article_1.html
にあるように
『何事も『言語化」することが大切』という気持ち
でしたが、この気持ちに加えて
『小さなことをコツコツと続ける』という自分が
苦手としていることを実践する1つの
目安として、今年の目標に加えてみようと
思う。

もう2月になってしまいましたが、今年も
宜しくお願いします。

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母校での授業

2008/10/15 21:48
今日は出身大学で学生対象に
在宅医療の話をさせて頂きました。

今日の授業は、いわゆる教養科目という
感じなので、学生と言っても、医療関係者だけでなく
文系、理系、体育系問わずいろいろな学部の
学生さんが参加してくれました。

恐らく60人前後だったと思いますが、
数人寝ている人は除いて、皆さん
真剣に聞いてくれていました。

講義の内容は、臨床倫理と緩和医療という
枠組みの中で在宅医療を紹介するという
ものでした。

在宅医療の考え方やシステム、医療費の問題に
続いて、印象に残っている3つの症例を
紹介させて頂きました。

高齢者の在宅ターミナルケア、103歳の大往生、
そして、ALSの患者さんのことについて
経過や臨床倫理の4分割表を使って
紹介しました。

全体からの質問はなかったのですが、終了後に
2名が質問や感想を話しに来てくれたのが
嬉しかったです。

1人は先日実習でクリニックに来ていた学生さんで、
もう1人は事前アンケートで祖父がALSで
在宅療養をしていたと書いてくれた学生さんでした。

講義の最後の方は、自分や家族がどのように
亡くなりたいか?どのような最後を迎えたいか?ということを
家族で話す機会を持って下さいというメッセージを
繰り返し伝えたつもりでしたが、どの程度の
学生さんの心に届いているか・・

授業後アンケートを取ろうかとも思ったのですが、
自分の学生体験から考えて、ちょっと
負担大きいかな・・と思ったので
今回は行いませんでした。

この授業を聞いた人の1人でも何か
得るものがあったと感じてくれれば
嬉しいですね。


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災害時の在宅患者

2008/09/21 08:02
一昨日、定例の合同カンファレンスを行った。
これは、毎月1回連携している事業所
(ケアマネ・訪問看護・ヘルパーなど)の
皆さんと集まって、勉強会や患者さん・家族に
関する意見交換をするカンファレンスである。

カンファレンスの最後の方で、
参加されていた訪問看護ステーションの方から
「この地域で災害が起きたときの対応は?」という
問題提議があった。

これはもっともな提議で、先日の集中豪雨の際も
通常往診に使っている道路が冠水して通行止め
だったり、スタッフの家が床上浸水した・・など
トラブルはあった。

どうしても災害はいつか来るとは思うが、すぐでは
ないような気になって、準備が後手後手に
なるようである。

今回の提議のきっかけとなったのが、訪問看護協会などから
通達された神戸や新潟の大震災の時の報告書のようである。

東京都では「災害時の手引き」として在宅人工呼吸器などを
利用されている方に向けた冊子を作っているようである。

また、全国保健所長会では「災害時における難病患者支援マニュアル」を
公開している。
これは著作権があるので、一般に使用する場合には注意が必要である。

阪神・淡路大震災を経験した兵庫県では、身近な人の支援のみでは
避難が困難な在宅人工呼吸器を付けた難病患者について、
災害時の支援指針を策定している。

この指針では、停電が重大なハザードとなり、
なおかつ通常の避難行動が取れない患者を想定している。
以下は指針の中でミッションとして書かれている部分を引用した。
【】は取り組み主体

1 在宅人工呼吸器装着難病患者を把握し、リスト化・マップ化する【保健所等】
2 関係機関からの情報収集を行う【保健所等】
3 患者ごとに個別災害対応マニュアルを作成する
【患者・家族、保健所等、医療機関、訪問看護ステーション等】
4 情報を関係機関で共有する 【保健所等、市町、消防本部(局)等】
5 地域との連携を図る 【患者・家族、市町、消防団、民生委員等】
6 防災訓練を実施する 
【患者・家族、保健所等、市町、医療機関、訪問看護ステーション等】


これを参考にすると、やはり保健所などの行政との連携が必須であり、
クリニックや訪問看護ステーションとしては、まずは
地域の行政との連携を働きかけることが必要と思われる。

同時に、関わっている患者さんの現状把握をして、
リスクを考えなければいけない。
その上で、患者ごとの個別災害対応マニュアル作成へと
つなげていくことが必要だと思われる。

各地域のハザードマップについては、
国土交通省から公開されている。
地震防災マップはこちらに載っている。

残念なことに、このポータルサイトでは、クリニック周囲の
市町村は公開されていない。
しかし、個別に調べてみると桜川市では防災マップ
公開していて、市内の避難場所が明示されている。

クリニックの患者さんの半分が住んでいる
筑西市に関しては、防災マップなどは見つけられなかった。

茨城県としては、医療救護体制のマニュアル
公開している。
これを見ると、透析、人工呼吸器、HOT、経管栄養などを
行っている患者さんの対応は、各地域、各医療機関で
明確にしておく必要がある。

個人的には、高齢夫婦や日中独居の高齢者も
同じように高リスクと考えていて、このような患者さんへの
対応も考えなければいけない。

現在100名ぐらいの在宅患者を担当している訳で、
全ての患者さんに、すぐ対応策が作れるとは
思わないが、まずはクリニック内でも情報を
共有し、患者さん・家族の現状把握、リスク判定を
しながら、他の事業所、そして、行政との連携を
働きかけていかねばならないと思う。



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